Googleは「Googleが掲げる10の事実」を 策定しており、ここにはSEO対策のヒントが隠されていると考えられます。
そこで、「Googleが掲げる10の事実」の1つ「悪事を働かなくてもお金は稼げる」について解釈してみたいと思います。
Googleが提示する本文
Googleは公式に「悪事を働かなくてもお金は稼げる」について以下のように定義しています。
「Google は営利企業です。企業に検索テクノロジーを提供することと、Google のサイトやその他のウェブサイトに有料広告を掲載することで収益を得ています。世界中の数多くの広告主が AdWords で商品を宣伝し、数多くのサイト運営者が Google の AdSense プログラムでサイトのコンテンツに関連する広告を配信しています。広告主だけでなく、すべてのユーザーの皆さんにご満足いただくため、Google では広告プログラムとその実践について次のような基本理念を掲げています。
A.検索結果ページには、その内容と関連性のない広告の掲載は認めません。Google は、広告というものはユーザーが必要としている情報と関連性がある場合にのみ役立つと考えています。そのため、検索結果ページに広告がまったく表示されない場合もあります。
B.派手な広告でなくても効果は上げられると Google は考えています。ポップアップ広告は邪魔になってユーザーが見たいコンテンツを自由に見られないので、Google では許可していません。Google は、閲覧しているユーザーに関連性のあるテキスト広告のほうが、ランダムに掲載される広告よりずっとクリック率が高いことに着目しました。企業の規模には関係なく、あらゆる広告主がこのターゲット広告を利用できます。
C.Google が掲載する広告には、スポンサーによる広告リンク(スポンサーリンク)であることを必ず明記しているため、検索結果の完全性が損なわれません。Google が検索結果のランクに手を加えてパートナー サイトの順位を高めるようなことは絶対にありません。PageRank は、お金で買うことはできません。Google のユーザーは Google の客観性を信頼しているのであり、その信頼を損なって短期的に収益が増加しても意味がないのです。」
参考
https://www.google.com/about/philosophy.html?hl=ja
「A.検索結果ページには~」の解釈
例えば医療系のKWで検索した場合には、医療関係の広告が検索結果のトップページに表示されますが、全く関係のないコンテンツの広告が表示されることはありません。
もし「アウトドア」というKWの検索ボリュームが多く、そこにお金を積んで広告を掲載したいと思っても、KWと関連性のない広告である場合には絶対に表示されないというわけです。
なぜなら「検索結果ページに広告がまったく表示されない場合もあります」とあるほどであるため、あくまでも検索KWとの関連性が広告表示の絶対的な評価基準になると解釈できます。
「B.派手な広告でなくても~」の解釈
一口にネット広告といってもさまざまな種類があり、例えば「ポップアップ広告」という種類の広告がありますが、Googleではポップアップ広告の表示を許可していません。
なぜならポップアップ広告は強制的に表示画面を占拠するため、「ユーザーが見たいコンテンツを自由に見られない」という理由でGoogleは許可していないのです。
地味ではありますが「テキスト広告」のほうが関連性を持たせやすく、同時にクリック率も高いことに注目しており、ユーザーの利益と広告主の利益を両立させられるこの種の広告がメインとなっています。
「C.Google が掲載する広告には~」の解釈
ここでは明確に「Google が検索結果のランクに手を加えてパートナー サイトの順位を高めるようなことは絶対にありません」「PageRankは、お金で買うことはできません」と明言されています。
いくら資金投入できる資金力があったとしても、お金を投じるだけで検索結果の順位を買うことはできないのです。
重要なことはユーザーの利益となるようなSEO対策をしっかりしていることであり、単純な資金投入は意味を成さない世界であることがSEO対策を行うライターにとって安心できる部分となります。
まとめ
これらの内容はSEO対策とは直接の関係を持たないように思われるかもしれませんが、「お金では検索結果をコントロールできない」ことがわかれば、SEO対策をすることは決して無意味ではないことがわかります。
Googleはあくまでもユーザーの利益を求めるのであって、それに寄り添うSEO対策は検索結果の順位にお金では決して買えない結果をもたらしてくれるでしょう。