
東京都渋谷区と聞くと、スクランブル交差点や忠犬ハチ公像、若者が集まる繁華街を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
渋谷区は国内外から多くの観光客が訪れる、日本を代表する観光エリアの一つです。しかし、渋谷区の魅力は買い物やグルメだけではありません。
明治神宮のように歴史と自然を感じられる場所もあれば、代官山には大正時代の建築物が残されています。さらに、近年は渋谷駅周辺を中心とした大規模な再開発が進み、新たな商業施設やオフィスビルも次々と誕生しました。
今回は、渋谷区を訪れるなら知っておきたい観光名所と、再開発によって生まれた新しい建物をご紹介します。
渋谷区はどんな街?観光と再開発が共存するエリア
渋谷区は、渋谷駅周辺の繁華街だけでなく、原宿、表参道、恵比寿、代官山、広尾、笹塚など、さまざまな特色を持つ地域で構成されています。
例えば、渋谷駅周辺は商業施設や飲食店が集まるにぎやかなエリアですが、代官山には落ち着いた住宅街やおしゃれな店舗が広がっています。
原宿はファッションや若者文化の発信地として知られ、明治神宮周辺では都心とは思えない豊かな自然を楽しめます。
また、渋谷区は交通の利便性が高く、JR線や東京メトロ、私鉄各線などを利用することで、東京都内のさまざまな場所へ移動しやすいことも特徴です。
こうした立地条件を背景に、商業施設や住宅、オフィスが集積し、時代に合わせた街づくりが進められてきました。
近年の渋谷駅周辺では、建物を新しくするだけでなく、駅から各施設への移動経路を整備するなど、歩きやすい街づくりも重要なテーマになっています。
渋谷区を代表する観光名所
渋谷スクランブル交差点|世界的に知られる東京の風景
渋谷駅前に位置するスクランブル交差点は、渋谷区を代表する観光スポットです。
青信号になると複数の方向から一斉に歩行者が行き交う光景は、日本を象徴する都市風景として世界的にも知られています。
映画やテレビ、海外の映像作品などにも登場する機会が多く、交差点そのものが観光名所となっている点も特徴です。
周辺には大型商業施設や飲食店が集まっているため、観光やショッピングの途中に立ち寄りやすい場所でもあります。
渋谷に初めて訪れる方であれば、まずはスクランブル交差点を歩いてみるのもよいでしょう。
ただし、歩行者が多い場所ですので、写真撮影などを行う際は周囲の通行を妨げないよう注意が必要です。
忠犬ハチ公像|渋谷駅前の定番待ち合わせスポット
渋谷スクランブル交差点の近くにある忠犬ハチ公像も、外せない観光名所の一つです。
ハチ公は、亡くなった飼い主の帰りを渋谷駅で待ち続けた秋田犬として知られています。
その物語は長年にわたり語り継がれ、忠誠心や人と動物の絆を象徴する存在となりました。
現在では待ち合わせ場所として利用されるだけでなく、国内外の観光客が記念写真を撮るスポットにもなっています。
渋谷駅周辺は再開発によって大きく姿を変えていますが、ハチ公像は変わらず渋谷を象徴する存在です。
明治神宮|都心で歴史と自然を感じられる場所
渋谷区代々木神園町に位置する明治神宮は、明治天皇と昭憲皇太后をお祀りする神社です。
原宿駅からアクセスしやすい場所にありながら、広大な敷地には豊かな緑が広がっています。
境内へ続く参道を歩いていると、すぐ近くに原宿の繁華街があることを忘れてしまうほど、落ち着いた雰囲気を感じられます。
明治神宮は参拝目的だけでなく、歴史的な建造物や自然環境に触れたい方にもおすすめです。
また、周辺には代々木公園や原宿の商業エリアもあるため、観光ルートに組み込みやすいことも魅力でしょう。
にぎやかな渋谷駅周辺とは違った、渋谷区の一面を発見できます。
旧朝倉家住宅|大正時代の建築を今に伝える重要文化財
代官山エリアにある旧朝倉家住宅は、渋谷区の歴史を感じられる貴重な建築物です。
1919年(大正8年)に建てられた木造2階建ての住宅で、現在は重要文化財に指定されています。
建物には大正時代の住宅建築の特徴が残されており、当時の暮らしや建築技術を知ることができます。
また、敷地内には庭園もあり、建物と自然が調和した落ち着いた空間を楽しめます。
新しい店舗やマンションが並ぶ代官山に、こうした歴史的建築物が残されていることは興味深い点です。
古い建物をすべて取り壊すのではなく、歴史的な価値を守りながら活用することも、街づくりにおいて大切な考え方だといえるでしょう。
渋谷区の再開発によって誕生した新しい建物
渋谷ヒカリエ|駅周辺の再開発を象徴する複合施設
2012年4月に開業した渋谷ヒカリエは、渋谷駅周辺の再開発を語るうえで欠かせない施設です。
旧東急文化会館の跡地に建設され、商業施設、オフィス、文化施設などが入る複合施設として誕生しました。
館内にはショッピングを楽しめる店舗のほか、飲食店や劇場なども設けられています。
買い物だけでなく、観劇やイベントなど、さまざまな目的で利用できることが特徴です。
また、渋谷駅との接続や周辺の歩行者動線の整備にも関わっており、駅周辺の利便性向上にも役立っています。
渋谷ヒカリエの開業以降、渋谷駅周辺では大型施設の建設や再整備が進み、街の景観は大きく変化していきました。
渋谷スクランブルスクエア|展望施設も人気のランドマーク
2019年11月に開業した渋谷スクランブルスクエアの東棟は、渋谷駅直結の大型複合施設です。
商業施設やオフィスなどで構成され、渋谷駅周辺の新しいランドマークとして知られています。
特に注目されているのが、屋上展望施設の「SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)」です。
高層階から東京の街並みを見渡せるため、国内外の観光客から人気を集めています。
地上から見上げる渋谷の街と、高い場所から見下ろす渋谷の街では、印象が大きく異なります。
駅周辺に集まる建物や道路、街の広がりを確認できることから、渋谷の都市構造を知るうえでも興味深い施設です。
なお、展望施設は天候などによって利用条件が変わる場合があります。訪問する際は公式サイトで最新情報を確認するとよいでしょう。
渋谷ストリーム|旧東横線の線路跡地を活用
2018年に開業した渋谷ストリームは、旧東横線渋谷駅のホームや線路跡地などを活用して整備された複合施設です。
現在はオフィスやホテル、飲食店などが入り、渋谷駅南側の新たな拠点となっています。
特徴的なのは、過去に鉄道施設として使われていた土地を、新しい都市空間へ生まれ変わらせたことです。
周辺では渋谷川沿いの歩行空間も整備され、駅周辺を歩いて楽しめる環境づくりが進められました。
鉄道施設の移転や地下化によって生まれた土地をどのように活用するかは、都市再開発の大きな課題です。
渋谷ストリームは、こうした土地の有効活用を考えるうえでも参考になる建物といえます。
渋谷サクラステージ|桜丘エリアの新しい玄関口
2024年7月に本格開業した渋谷サクラステージは、渋谷駅南西側の桜丘エリアに誕生した大型複合施設です。
商業施設、オフィス、住宅などを備え、働く人や買い物客、地域住民が利用する空間として整備されました。
桜丘エリアは以前から飲食店や住宅などが集まる地域でしたが、再開発によって駅周辺の動線や街の景観が変化しています。
特に、歩行者が移動しやすい通路の整備によって、周辺施設との往来がしやすくなったことは大きな特徴です。
再開発では新しい建物の建設ばかりが注目されがちですが、人がどのように移動し、周辺の地域とつながるのかも重要な要素になります。
渋谷サクラステージは、そうした考え方を反映した施設の一つです。
渋谷アクシュ|渋谷と青山をつなぐ新しい拠点
2024年7月に開業した渋谷アクシュは、渋谷駅東口から青山方面へ向かうエリアに位置する複合施設です。
渋谷駅周辺には多くの商業施設がある一方、場所によっては大きな道路や建物によって歩行者の移動が分断されやすいという課題もありました。
渋谷アクシュでは、周辺エリアとの接続を意識した歩行者空間が整備されています。
また、商業施設やオフィスに加え、アートに触れられる空間なども設けられています。
単に新しいビルを建てるだけではなく、人が集まり、交流するきっかけをつくることも再開発の目的です。
渋谷アクシュは、商業と文化、都市機能を結びつける新しい施設として注目されています。
MIYASHITA PARK|公園と商業施設が一体となった空間
2020年に開業したMIYASHITA PARKも、渋谷区の再開発を象徴する施設です。
従来の宮下公園を再整備し、公園と商業施設、ホテルを組み合わせた複合施設として生まれ変わりました。
屋上部分には公園空間が設けられており、都市部でありながら屋外で過ごせる場所が確保されています。
周辺の商業施設や観光スポットと合わせて立ち寄れるため、渋谷駅周辺を散策する際にも便利です。
土地の限られた都市部において、商業機能と公共空間をどのように両立させるかは重要な課題です。
MIYASHITA PARKは、都市公園の新しい活用方法を示す事例としても興味深い施設でしょう。
再開発だけではない!渋谷区の住宅街にも注目
渋谷区というと高層ビルや商業施設が目立ちますが、区内には昔ながらの住宅街も数多く残されています。
例えば、代々木上原や富ヶ谷、松濤、恵比寿周辺などでは、商業エリアから少し離れるだけで落ち着いた街並みを見ることができます。
同じ渋谷区内でも、地域によって建物の種類や街の雰囲気は大きく異なります。
新築マンションが並ぶ地域もあれば、長く住み続けられてきた戸建て住宅や集合住宅が残る地域もあります。
街の再開発が進む一方で、既存の建物を手入れしながら使い続けることも、都市の暮らしを支える大切な取り組みです。
特に住宅の場合、外壁や屋根、水回りなどは時間の経過によって劣化することがあります。
建物を長く使い続けるためには、状態に応じた点検や修繕、リフォームを検討することが必要になります。
渋谷区で住まいをリフォームする際に意識したいこと
渋谷区でリフォームを検討する場合、まずは建物の状態や工事の目的を整理することが大切です。
例えば、築年数の経過した住宅では、設備の交換だけでなく、配管や断熱性能、耐震性などの確認が必要になる場合があります。
また、マンションでは管理規約によって工事できる範囲や作業時間が定められているケースもあります。
そのため、単純に費用の安さだけで施工会社を選ぶのではなく、工事内容に対応できるか、説明が分かりやすいかなどを確認しておきたいところです。
施工会社を比較する際には、実際に工事を依頼した人の口コミや評判も参考になります。
ただし、口コミだけで施工品質のすべてを判断できるわけではありません。見積もりの内容や保証、過去の施工事例なども合わせて確認することが重要です。
渋谷区内でリフォームを検討している方は、渋谷のリフォームは口コミで判断?失敗しない選び方も参考にしてみてください。
口コミをどのように判断すればよいのか、施工会社を選ぶ際に注意したいポイントなどを確認することで、リフォーム計画を進めやすくなるでしょう。
渋谷区の街づくりから考える建物の価値
渋谷区の観光名所や再開発施設を見ていくと、建物にはさまざまな役割があることが分かります。
渋谷スクランブルスクエアや渋谷サクラステージのように、新しい都市機能を生み出す建物もあれば、旧朝倉家住宅のように歴史的な価値を守り続ける建物もあります。
新しい建物を建てることと、既存の建物を大切に使うことは、必ずしも対立する考え方ではありません。
実際の街づくりでは、地域の歴史や景観、交通の利便性、住民の暮らしなど、さまざまな条件を考慮する必要があります。
住宅についても同様です。
建て替えが適している場合もあれば、必要な部分をリフォームすることで、今ある住まいを快適に使い続けられる場合もあります。
渋谷区のように新旧の建物が共存する地域だからこそ、建物の価値を長い目で考えることが大切なのではないでしょうか。
まとめ|渋谷区は歴史と新しい文化を楽しめる街
渋谷区には、スクランブル交差点や忠犬ハチ公像などの有名な観光名所に加え、明治神宮や旧朝倉家住宅といった歴史や文化を感じられる場所があります。
一方、渋谷駅周辺では大規模な再開発が進み、渋谷ヒカリエ、渋谷ストリーム、渋谷スクランブルスクエア、渋谷サクラステージなど、新しい施設も次々と誕生しています。
こうした新しい建物によって街の利便性が高まるとともに、人の流れや商業エリアの広がりにも変化が生まれています。
しかし、渋谷区の魅力は新しい施設だけではありません。
住宅街や歴史的建築物など、昔から受け継がれてきた街並みも、地域の大切な財産です。
渋谷区を観光する際には、有名スポットを巡るだけでなく、建物や街並みの変化にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
これまで気づかなかった渋谷区の新しい魅力を発見できるかもしれません。



















