ECサイトにアクセスしたユーザーが、カートに商品を入れるも最終購入まで至らないままサイトを離脱してしまうカゴ落ち。これによる機会損失は利益にも直結する問題でもあり、見過ごしてはいけない問題です。人気ECショップに育てるためにもカゴ落ち対策の重要性についてお伝えします。

カゴ落ちの機会損失


カート離脱率は海外でも問題視されていて、Baymard Instituteの調査によれば、69.57%の機会損失が生まれてると発表されています。
これは、売上にも直結する問題です。軽視していい問題ではありません。

ECショップの購買率自体が低下しているのではなく、ユーザー自身がスマートフォンやインターネットを利用して簡単に価格帯を調査することも出来るので、安い商品を購入しようといった意識も強くなります。また、サイトも増え価格競争が盛んにおこなわれ、必然的にカート離脱率が増加していると考えられています。

もし仮に、様々なユーザーが商品を選び、カート全体で総額1000万円分の商品が入っていて、そこから8割のユーザーが離脱すれば800万円もの機会損失が生まれます。
200万円の収益があったとするか、見す見す800万円もの利益を逃した。と考え方は様々ですが、損失の方が大きいと感じませんか。

まずは、ショップ内の機会損失を可視化することが重要です。
「カゴ落ち損失シミュレーター」などを利用して、実際にどれほどのユーザーがカゴ落ちしているのか確認してみてくだい。

カゴ落ち対策のススメ

商品を購入するユーザーは商品価格には目が行きますが、いざ購入画面に進むと配送料や消費税で合計金額が反映されると高くなったと感じる消費者心理が生まれ、購入の手が止まってしまうことも考えられます。

全商品を配送料無料にするのはかなり無謀な商法ですが、3000円以上の購入者は配送料無料にするなどのアピールは必要です。配送料無料でなくても、割引クーポンを配信するなど、購入者にお得感がある方法を取り入れることをオススメします。
ただし、どちらがカゴ落ちを免れる手法となるかは、ショップによっても変わります。

また、カゴ落ち対策のメール配信や、カゴに商品が入ってるユーザーがサイト離脱しようとする際に、注意喚起をすることも有効な手段とされています。
テキストだけでなく商品画像などを駆使することで、やっぱり買っておこうといった心理に働きかける手段を取りカゴ落ちを防ぎましょう。

まとめ

7割近くの機会損失が生まれているカゴ落ちは、会社の利益を捨ててしまっていることになります。路面店では販売店員が商品をアピールしお客に購買意欲を与えられますが、ウェブサイトは無機質なものなので、最終決断の購入ボタンを押すのはモニター前に座るユーザーの意思が本当に欲しいと思わない限りカゴ落ちは起こり得る問題。
商品購入の検討段階にあるユーザに対し、再訪問してもらうや、メール配信で再度検討してもらえる機会を与えるだけでなく、その場で即決してもらえる様に対策することで売り上げを増加できる可能性を見出しましょう。

参照:Baymard Institute
https://baymard.com/lists/cart-abandonment-rate

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